SNS社会では時々、激しい炎上が起こります。少し前ですが2018年には文藝評論家の小川榮太郎氏が「痴漢の触る権利」を高らかに掲げ大炎上していました。痴漢の触る権利とは・・・だいぶ問題がありそうです。
今回は炎上マーケについて書かせていただきます。
まず言葉の定義から。炎上マーケティングとは、炎上+マーケティングですよね。”マーケ”と呼ぶなら数字でみる必要があります。数字と言ってもインプレッションではなくエンゲージメントの率を見ます。そして炎上を定義すると「何かの行為や投稿が古傷をえぐられた人たちを怒らせ、ひとりに襲いかかり歯止めがきかなくなること」を指します。
炎上するとインプレッションもエンゲージメントも急激に上がります。野次馬が増えるためインプが上がり、我先にキャンセル(経歴を洗うこと)しようとエンゲージメントもあがります。でもここで上がった数字にはほぼ何の意味もありません。
・炎上対策
「何かの行為や投稿が古傷をえぐられた人たちを怒らせ、ひとりに襲いかかり歯止めがきかなくなること」
が炎上ですから、予防策はひとつひとつを逆にいくことです。
・モラルに反する行動はしない
・古傷をえぐらない(話の抽象度を高めて怒らせない)
・行動は見られていると心得る(炎上するとリプ欄も見られます)
・火をコントロールしようとしない
誰かを傷つけない。とくに立場的に弱い人を踏みにじっていないか、何度も自己点検が必要です。
・相対性がSNSの魅力
ただ、SNSは色々な意見を読めるのが魅力です。どんな極論にも支持者が現れ、それなりに一理あるのがSNS。なので売れる相手がいる(=マーケ)といえばそうなのですが、、、
ちなみに冒頭の話に戻ると、私は「痴漢の触る権利」の話を聞いて『新潮45』が読みたくなりました。不快になるのはわかっていながら、彼氏のLINEを見てはいけないと思っていてもつい見たくなる女心と同じです。まさに炎上マーケティングの真骨頂。でも結局はその程度の話かなと思います。