当方は個人事業の一環としてサイト制作やオウンドメディアのディレクターもしております。そこでネットショップやウェブメディアから売りたいというご相談を承ることがあります。いわゆるSEOとコンバージョンの話です。

「いま月●個売れてるからもっと売上増やしたい!」

「SEOに強いディレクターに頼めば上位表示してくれるのでは?」

というご相談、結構いただきます。その際に私が考えていることを今日はご提示しますね。

・消費者行動の変化

昨今、消費者の行動は変化しています。たとえば、10年前であれば悩みをググって検索し、最初にヒットしたサイトからおすすめの商品を買う、という行動を取ることはあったのではないでしょうか。自分に置き換えてみても、悩む、ググって調べる、「あ、これおすすめなんだ」と思って買う。という行動はかつては取りました。

しかし昨今ではググってそのまま買う、という行動を取らなくなっています。だってどこのサイトかわからないページにクレジットカードを入れて買うなんて怖くてできないですよね。消費者のリテラシーは確実に上がっていますし、自分に置き換えても、まず知らないサイトで買おうとは思わないです。

・複雑な行動をトラッキングする

では消費者はどう動くのでしょうか。悩みが発生するのは同じです。悩む→ 検索する→こんな商品あるんだと思う(でも買わない)。ただ、その後で代表のnoteを読んだ、インフルエンサーがおすすめした、などの多面的な接触があって初めて「あ、あの商品だ」と思い出して、再度検索し、最後にポイントを持っている楽天市場で買うあるいはカード登録済みのAmazonで買う、のはあるかもしれません。つまりSEOは2回あるかと思います。

かつての購買行動

 悩む → ググる → おすすめを買う

いまの購買行動

 悩む → ググる → 買わない → noteがバズってる代表の想いを知る → 思い出す → 商品名でググる → ポイントサイトで買う

と、すごく複雑化しています。

余談になりますが、GoogleアナリティクスがGA4になり、単純にPVを指標としなくなったのもこの消費者の行動が複雑化していることが背景にあります。つまりシンプルにSEOで勝ち、PVを上げれば一定の割合でCVに落ちてくる、というモデルは少し前の考え方なのです。

最初にこのユーザーの購買行動の変化を知ると、より時勢にあった施策が打てるかなと思います。