2025年12月15日
Zero to one コラム
「スキルがあれば仕事できるようになる!だからもっと勉強しよう!」
「教養をつけよう!映画だ!小説だ!」
と教科書をめくっていても仕事はできるようになりません、という話しです。
いきなり個人的な話なんですが、よく「何の仕事してるんですか?」と聞かれます。軽く答えると今度は「どうやって食ってるんですか?」と怪しまれます。キャリアウーマンぽさもなく、家庭的な主婦に見えるわけでもなく、ぱっと見から近所の不審者だからです。ほっといていただきたいですね。取り立ててスキルがある感じもないと。
スキルと言っても私はデザインとかできないです。プログラミングも下手です。動画編集もへたっぴだし、文章もとくに上手ではなく、細かい作業が苦手で経理や事務もできません。じゃぁ何ができるか?といわれると、別に何もできないです。怪しいわけですね。
高学歴の方に限らず、人はスキル獲得に走りがちです。でもスキルで食ってると詰みます。詰むと思ってます。どんどん入ってくる若い世代と勝負したらセンスで絶対に負けるから。では、何で勝負すべきか? それは顧客理解です。
今回は独立して10年以上、そして年齢も50才が近づいてきた私が、”高学歴なのに仕事ができない人”が、できるようになる方法をお届けします。
もっとも大切なのは他者の気持ちを理解すること
スキル勝負じゃダメだと思ってます。そもそもひとことでスキルといっても、プログラミングやデザインや会計などのハードスキルからコミュニケーション力やディレクション力などのソフトスキルにいたるまで、色々あります。身につけたければつければいい。でもね、頂点には立てないんですよ。インターネットの時代になって久しいですが日本中と戦う必要があるから。受験と一緒です。地域で1番ではなく日本で1番にならないといけない。いつか年齢と共に売れなくなる日が来る。
でも勝ち続ける方法があります。それが顧客理解を深めること。お客さんの気持ちが手に取るようにわかれば、あとは商品を置いておくだけで売れるからです。なのでもっとも身につけるべきは生身の人間への深い理解だと思ってます。
顧客は何を考えている?<中小企業の経営者と大企業のビジネスパーソン>
では、人は何を考えているか? 答えも書いてしまいます。私はずっと中小企業の経営者と接してきて、彼ら彼女らの気持ちは手に取るようにわかるようになりました。 その上で自分がどう振る舞えばいいかも今はわかります。
SMB経営者が考えてるのは以下の3つ。
・今すぐ目先の売上を立てたい
・社員が可愛い。成長してほしい
・新しく儲かるビジネスないかな
一方で、長い間、私は大企業のビジネスパーソンの気持ちはまったく理解が及びませんでした。日頃接することがなかったからです。しかし最近、世界的大企業の現場に入り日々接していると彼ら彼女らの気持ちも少しわかるようになってきました。
大企業のビジネスパーソンの特徴は以下の3つ。
・保身の感情が強く、己の身が可愛い
・強いコンプラに縛られている
・平均的なかけ算ができるヒトが強い
平均的なかけ算とは、【勤怠良好】×【愛想が良い】×【清潔感】×【コミュ力】×【そこそこの仕事力】などのすべてのステータスで平均点を出せる人が強い。”普通”の価値があまりにも高く、ノーマルであることが徹底的に評価される世界に見えます。
”高学歴なのに仕事ができない人”は人間理解が甘い
ここで頭のいい人達は小説や映画を見て人間を理解しようとするので脱落していきます。頭で人を理解しようとしてしまう。そうじゃなく、もっと汚くて醜くてドロドロした自分の中の感情と向き合い、他者と向き合い、人を感覚で知っていく必要があると思ってます。
高学歴だけど仕事ができないのは他者理解が甘いのです。そもそも自分の中の汚い感情と向き合えてないから、組織という醜い感情の集合体で動く力学が理解できず、自分が何をすべきかが見えないわけ。まずやるべきは自分の中のドロドロと向き合う強さを持つことだねっていつも言ってます。
頭でっかちはダメですね。結局他者を理解するには大量に接すること、場数を踏むことなんです。めちゃくちゃ仕事して、語り合って、ぶつかって、仮説を持って観察して、どこまでも人を知っていくことが大事なのではないでしょうか。
他者の気持ちが手に取るように理解できれば仕事そのものは楽勝だからです。