2025年08月24日
ZERO to ONE コラム
Google検索でキーワード対策した記事を検索結果の1ページ目に載せ、そこから入ってきた人たちに商品やサービスを売る、この「1ページ目に載せる」、正確には「1ページ目に載せようと執筆を頑張る」ことをSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)と呼びます。私は動画やメディア運営の支援もしておりますので、Googleで売りたいという方とたくさん出会ってきました。その際に、私が最初にお伝えしていることを今日は書きますね。
例として、退職代行ってあると思います。モームリという会社さんが話題ですが、最初に退職代行を立ち上げたのはEXITという会社さんでした。(以下、敬称略)。 EXITの創業者さんは、EXITがモームリに追い越された理由として色々な分析をされていますが、そのひとつに「EXITはSEOで、モームリはSNSで戦った」というのがあります。
(以下は、私の解説です)
SEO(Google検索)とSNSでの戦い。ここが大きなポイントで、Googleの検索は頭の中にあるフレーズがキーワードとして落ちてくるものです。つまり、頭の中にないフレーズは検索キーワードにならない。知らないからです。これをプル型と呼びます。
一方で、こちらから頭の中に飛び込んでいくタイプのメディアもあります。それがSNSだったり、YouTUBEだったり、アドトラック(トラック広告を走らせること)です。これらがプッシュ型と呼ばれます。
退職代行というサービス。新規事業として立ち上がったとき、最初にEXITはSEOを選んだといいます。悪くはないのです。「会社、辞めたい」とかで検索した人に「退職代行はいかがですか?」とサービスを売る。広告として出しても、SEOを頑張って長期で上げても構いません。ただ、これだと行動変容が必要になり、意外と難易度が高いのです。
見たことのないサービス(退職代行)を売りたいのであれば、こちらから相手の頭の中に飛び込んでいく。みんながぼーっと見ているSNSで頭の中に飛び込んでいく。収益が上がってくればトラック広告を走らせる。トラックもプッシュ型ですからね。そこからSEOを頑張れば良かったかもしれません。なぜなら、退職代行が有名になるとGoogleで検索する人も増えるからですね。
このようにまず自分たちが何を売りたいのか、見たことのないサービスで市場を開拓していきたいのか、それともどっかで見たことのある既存の事業つまり市場があるものなのかを見極めなくてはなりません。それによって使うツールも、攻める市場も、飛び込んでいく先も異なります。自分が何を売ろうとしているのか、そこの見極めをミスるとSEOを頑張っても苦しくなるという話でした。